海外キャッシングがショッピング扱いになるカードって何がお得なの?
海外でキャッシングをした時に、ショッピング扱いになるカードは、そうでないカードと比較して何が得なのかという質問をよく見かけます。今回は、海外でキャッシングをした時について、簡単に比較していきます。
インターネット上にある質問を簡単にまとめると、海外でも利用できるクレジットカードをショッピング枠で利用した時と、キャッシングを利用して、現地通貨をおろしてショップングをした時に、どちらが得になるのかを知りたいということが多いのが分かりました。そのため、今回は、この比較について考えていきたいと思います。
まず、これだけは理解しておくべきですが、この二つを実際に使い比べた時に、大きな差が出ることはほとんどありません。金額だけ言えば、海外でキャッシングによってATMから現地通貨を引き出してショッピングをしたほうがショッピング枠で利用するよりも、商品代金の1%程度低く抑えられるという程度です。これは、クレジットカードの両替手数料分をなくすことができるためです。そのため、よほど高価な買い物をする場合以外は、この2つの方法にさしたる金銭的な差はありません。
むしろ、重要になってくるのは、それ以外の点です。そして、ここにクレジットカードのショッピング枠扱いになるメリットがあります。海外で買い物をすると気に一番簡単なのが、クレジットカードを利用することです。現地通貨のレートが低い国だと、大量の現金を持ち歩かなくてはならないので、買い物をするときに面倒なことになります。ATMでキャッシングする時も、トラブルになることがあります。例えば、限度額を日本とは別に設定していたために、多くのお金を引き出せないことがあったりします。海外のATMキャッシングトラブルで一番多いのは、暗証番号がわからないということです。海外キャッシング用の暗証番号は、クレジットカードの利用暗証番号とは別です。これが分からないと、そもそもお金をおろすことさえ出来ないのです。
ショッピング扱いになるクレジットカードで一番便利で得だと思える点は、実は金銭的な部分より、現地通貨を利用しなくてもいいというその利便性であるということが多いのです。そのため、金額がどちらの方が大きく安くなるといったことはないので、その点ではさほど気にしなくてもいいと思います。要は、実際に現金を持つことに抵抗があるかどうかの差でしかないと筆者は捉えています。